住まいのコラム Column
定年後に家を買う場合、「現金一括で購入すべきか」と悩まれる方は多くいらっしゃいます。
住宅ローンを利用せずに一括で家を買う方法には、老後の生活に安心感をもたらすメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットもあります。
今回は、福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアのハウスメーカー『鬼丸ハウス』が、定年後に一括で家を買うメリット・デメリット、定年後に一括で家を買う際の注意点について分かりやすく解説します。
これからの人生を安心して暮らすためのヒントを紹介しているので、ぜひ最後までごらんください。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームをご検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。
ご予算に応じた柔軟なプランをご提案いたします。
定年後に一括で家を買うメリット

定年後に家を買う場合、一括購入には多くのメリットがあります。
定年後に一括で家を買うメリットは、以下のとおりです。
- 住宅ローンの返済を考えずに済む
- 金利を支払わなくて済む
- 老後の資金計画が立てやすい
- 持ち家の安心感を得られる
- 資産として相続できる
- 住まいの自由度が高まる
- 老後の充実した生活基盤ができる
住宅ローンの返済を考えずに済む
現金一括で家を買えば、住宅ローンを利用しなくて済みます。
ローン返済に追われることがないため、精神的な負担が軽減され、安心して暮らせます。
住宅ローンを利用しない場合は、金融機関の審査を受ける必要もありません。
年齢や健康状態にかかわらず、希望する家を確実に取得できます。
金利を支払わなくて済む
一括で家を買えば、金利の支払いが発生しません。
住宅ローンを利用する場合、数百万円規模の利息が発生するケースもあります。
住宅ローンを利用しなければ、利息を支払う必要がありません。
必要な費用のみで住宅を取得できる点は、大きな利点です。
老後の資金計画が立てやすい
ローンの返済がない分、老後の家計はシンプルになります。
毎月の固定支出を抑えることで、年金や貯蓄をもとにした資金計画が立てやすくなります。
医療費や介護費、修繕費などは、あらかじめ試算し、備えておきましょう。
資金計画を立てることで安心して暮らすことができます。
持ち家の安心感を得られる

定年後に一括で家を買うことで、持ち家ならではの安心感を得られます。
賃貸住宅では、契約更新時の不確実性や家賃の支払いが生涯続くという不安があります。
定年後は収入が年金中心となるため、家賃上昇は大きなリスクです。
家賃上昇リスクを回避し、安定した住まいを確保できることは、持ち家ならではの利点です。
資産として相続できる
家を現金一括で買えば、ご家族に資産として相続できます。
ローンがなければ、相続人が債務を負う心配もなく、スムーズに相続手続きが進められます。
不動産は現金とは異なり、住まいとしての利用価値がある点も魅力です。
将来的にご家族が住む、売却する、賃貸に出すといった柔軟な活用もできます。
住まいの自由度が高まる
持ち家であれば、住まいに対する自由度が高くなります。
内装の変更やリフォーム、設備の追加といったことも自由に行うことができます。
老後、介護が必要になった場合も、柔軟に対応可能です。
自由度の高い住環境は、安心した暮らしにつながります。
老後の充実した生活基盤ができる
一括で買った家は、老後の生活を支える確かな基盤となります。
持ち家であれば、ご自身の趣味を存分に楽しむことができます。
定住することで地域とのつながりを深めることも可能です。
定年後に家を買うことで、充実した毎日を送ることができます。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームをご検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。
ご家族の快適な暮らしを実現する間取りプランをご提案します。
定年後に一括で家を買うデメリット

定年後に家を買う場合、一括購入には多くの利点がありますが、同時に注意すべきデメリットも存在します。
定年後に一括で家を買うデメリットは、以下のとおりです。
- 手元資金が大幅に減る
- 資産の流動性が低下する
- 投資機会を失う
- 固定資産税や維持費が発生する
- 住宅ローン控除が使えない
- 遺産分割協議が複雑になる
- 物件選びで失敗したときのリカバリーが困難
手元資金が大幅に減る
現金一括で家を買うと、数千万円単位の資金を一度に支出することになります。
手元資金の大幅な減少は、精神的にも負担になります。
家を買ったことで、今後の生活が不安という事態にならないよう注意が必要です。
老後は収入が限られているため、急な出費に備えた十分な余剰資金を残すことが重要です。
資産の流動性が低下する
不動産は、流動性が低い資産です。
売却して現金化するまでに時間がかかり、価格も市場状況に左右されやすいという特性があります。
老後にまとまった資金が必要となった場合、資産が不動産のみという状況では、対応が困難です。
一括で家を買う場合、資産の大部分が不動産になるため、注意が必要です。
投資機会を失う
資産を不動産に集中させることで、他の資産運用や投資の機会を失う可能性があります。
人生100年時代とも言われ、定年後でも資産運用をする方が増えています。
家を現金一括で買うと、資産が不動産に集中し、他の資産運用が難しくなるケースが多いです。
他の資産とのバランスや今後の資金運用計画も踏まえて検討することが重要です。
固定資産税や維持費が発生する

家を買うと、毎年、固定資産税の支払いが必要になります。
建物の経年劣化に伴う修繕やメンテナンス、火災保険・地震保険の加入費用も発生します。
一括で家を買ったからといって、住まいにかかるすべての費用がなくなるわけではありません。
家の維持管理費を考慮した資金計画が必要です。
住宅ローン控除が使えない
住宅ローン控除は、一定期間、所得税や住民税の一部が軽減される制度です。
家を一括で買った場合、ローンを利用しないため、住宅ローン控除は使えません。
制度を利用できないことは一種の機会損失とも言えます。
一括で家を買う場合は、住宅ローン控除が使えない分も含めて、コスト比較を行うことが必要です。
遺産分割協議が複雑になる
家は現金のように分けて相続することができないため、遺産分割が複雑になります。
評価額や分割方法を巡って協議が長引くことがあるため、注意が必要です。
遺産の大半が不動産で占められていると、相続争いに発展する場合もあります。
遺言書を作成しておくことや家族間の話し合いをしておくことが重要です。
物件選びで失敗したときのリカバリーが困難
定年後に一括で買った家は、簡単に買い替えることができません。
短期間で売却して別の物件へ移ることは時間的・金銭的に大きな負担となります。
老後は、再び住まいを探すこと自体が困難になります。
定年後の物件選びは、慎重な判断が必要です。
定年後に一括で家を買う注意点

定年後に家を買う場合、一括購入には、注意すべき点があります。
定年後に一括で家を買うべき注意点は、以下のとおりです。
- 老後資金を十分に確保する
- 流動性資産を確保しておく
- 税金や維持費を把握しておく
- 家は老後を見据えた間取りにする
- 立地と周辺環境が老後に適しているか検討する
- 資産性の高い家を買う
- 家族と十分に話し合いをしておく
老後資金を十分に確保する
一括で家を買う場合、老後資金をあらかじめ確保しておくことが大切です。
予期せぬ医療費や介護費、生活費の増加にも備える必要があります。
住宅取得に資金を使いすぎると、将来の生活が不安定になるおそれがあります。
家を買う前に、生活費の見通しと残すべき資金を明確にしておきましょう。
流動性資産を確保しておく
現金は流動性の高い資産です。
手元に一定の現金を残しておくことで、急な出費に対応できます。
不動産はすぐに現金化できません。
一括で家を買った後、資産が偏らないよう、資産全体のバランスを整えておくことが大切です。
税金や維持費を把握しておく
家を一括で買う場合も、固定資産税や都市計画税などの税金は毎年発生します。
住宅のメンテナンスや修繕費、火災保険料などの維持費も継続的に必要です。
定年後の収入で対応できるように、あらかじめ把握しておくことが重要です。
修繕費は高額になる場合があるため、住宅の状態を踏まえた費用試算を行いましょう。
家は老後を見据えた間取りにする

定年後に買う家は、老後の生活を見据えた設計にすることが重要です。
老後は移動が負担になるため、ワンフロアで生活できる間取りが人気です。
段差のない設計や手すりが設置された家は、老後も安心して暮らせます。
老後の生活を見据えた間取りについては、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉60代で建てる家の間取り実例|老後の間取りで理想的な条件と老後を見据えた二階建ての間取りづくりのコツ
立地と周辺環境が老後に適しているか検討する
住まいの快適性は、建物だけでなく立地と周辺環境にも大きく左右されます。
定年後は、通勤利便性よりも日常生活の利便性が重視されます。
公共交通機関へのアクセスや医療機関、スーパーマーケットの有無など確認しましょう。
治安面や防災面の確認も重要です。
資産性の高い家を買う
将来的な売却に備え、資産価値の下がりにくい家を選ぶことも重要です。
立地や周辺環境、築年数、構造などによって家の資産性は大きく変わります。
新築住宅であっても、利便性の低いエリアでは早期に資産価値が下落する可能性があります。
資産性の高い家を買うことで、相続時やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
家族と十分に話し合いをしておく
定年後に家を買うことは、ご家族の将来にも影響を及ぼします。
相続に関する意向が不明瞭だと、将来的にトラブルになる可能性があります。
家を買う前に、配偶者やお子さまと十分に話し合いをしておくことが大切です。
遺言書の作成も有効です。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、鬼丸ハウスへお問い合わせください。
ご家族のご希望を丁寧に伺ったうえで、柔軟にプランを提案いたします。
定年後に一括で家を買うQ&A

定年後に一括で家を買うことに不安をお持ちの方から、鬼丸ハウスがよくいただく質問・回答を紹介します。
Q. 定年後に家を買うなら一括と住宅ローンのどっちがいいか
A. メリット・デメリットを比較し、手元資金や健康状態、ライフプランなど考慮し判断しましょう。
【一括購入の特徴】
- 毎月の返済負担や金利支払いを避けることができ、住宅ローン審査も不要
- 手元資金が大幅に減ることや資産の流動性が低下することが難点
【住宅ローンの特徴】
- 住宅ローン控除を利用できる点や、手元資金を多く残せる点がメリッ
- 月々の返済が老後の負担になる点がデメリット
Q. 定年後に家を買うなら一戸建てとマンションのどっちがいいか
A. 住環境に求める条件によって異なります。
【一戸建ての特徴】
- 騒音が問題になりにくい
- 敷地に余裕があり、家庭菜園やペットとの暮らしがしやすい
- 将来的なリフォームや改修の自由度が高い
- 外構・屋根・給排水などの修繕を自己管理する必要がある
【マンションの特徴】
- ワンフロアで生活が完結しやすく、段差が少ない
- 管理会社による清掃・修繕計画が整っており、日常の維持管理が楽
- 防犯性が高く、共有設備が充実している物件もある
- 管理費や修繕積立金が継続的にかかる
Q. 定年後に家を買うなら新築住宅と中古住宅のどっちがいいか
A. 住まいの性能を重視するなら新築住宅、コスト重視や立地優先であれば中古住宅がおすすめです。
【新築住宅の特徴】
- 最新の耐震基準や省エネ基準に対応している
- 住宅設備が新しく、修繕や交換の必要が少ない
- 減税制度や補助金制度の対象となる場合がある
- 価格は中古住宅より高めで、選べる立地が限られる場合もある
【中古住宅の特徴】
- 同じエリアでも、新築より価格を抑えて購入できる
- 立地条件が優れた物件に出会える可能性がある
- 購入後にリフォーム費用が発生する場合がある
- 建物の状態や耐震性を慎重に確認する必要がある
Q. 定年後に家を買うなら注文住宅と建売住宅のどっちがいいか
A. 間取りや仕様にこだわりたい方は注文住宅、コストを抑えて早く住みたい方は建売住宅が向いています。
【注文住宅の特徴】
- 自由な設計で、自分のライフスタイルに合った家づくりができる
- バリアフリー設計や老後に配慮した間取りづくりができる
- 仕様や素材にこだわることで、長期的な快適性を実現しやすい
- 建築期間が長く、費用も割高になる傾向がある
【建売住宅の特徴】
- 販売価格が明確で、費用計画を立てやすい
- 完成済み物件であれば、購入後すぐに入居できる
- 一般的な間取りのため、老後の暮らしに合わない場合がある
- 立地や設備の選択肢が限定される場合がある
注文住宅と建売住宅の費用相場については、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉建売住宅を福岡県で探す|建売住宅・注文住宅の費用相場や福岡で新築一戸建てを安い価格で買う方法を紹介
Q. 定年後に家を買うなら平屋と二階建てのどっちがいいか
A. 老後の身体的負担を考えると平屋がおすすめですが、二階建てでも設計次第で快適に暮らせます。
【平屋の特徴】
- 生活動線がすべて一階で完結するため、階段の上り下りが不要
- バリアフリー設計がしやすく、介護にも対応しやすい
- 構造がシンプルで、将来的なリフォーム費用を抑えやすい
- 広い敷地が必要になる場合があり、都市部では建築が難しいこともある
【二階建ての特徴】
- 延べ床面積を確保しやすく、狭小地でも広い居住空間を実現できる
- プライベート空間と生活空間を分けやすい
- 老後、階段の昇降が負担になる可能性がある
- 設計次第で、生活に必要な機能を一階にまとめ、平屋のように暮らすこともできる
老後を考えた二階建ての間取りについては、以下の記事で詳しく解説しています。
〈関連ページ〉【30坪台・2階建て】老後を考えた間取り実例|「年を取ったら」の不安を解消
まとめ
定年後に家を買う場合、現金一括で買うかお悩みの方へ、一括で家を買うメリット・デメリット、一括で家を買う注意点について解説してきました。
定年後に一括で家を買うことは、精神的な安心感や金利負担の回避といった多くのメリットがある一方で、手元資金の減少や資産の流動性低下といったデメリットもあります。
今回紹介した情報を定年後のマイホームづくりの参考にしていただけると幸いです。
お問い合わせ Contact
-
鬼丸ハウス本社
〒800-0213
福岡県北九州市小倉南区中曽根東2-13-16093-383-9382(9:00〜18:00)
[営業]9:00~18:00
[定休]なし/GW、お盆、年末年始除く