住宅ローンの諸費用はいつ払う？内訳やローン組み込み時のメリット・デメリットを解説

家づくりで住宅ローンを組む際には、さまざまな諸費用がかかります。

費用項目によっては、ローンへの組み込みができず、現金払いを求められるケースもあります。

余裕を持った資金計画を立てるには、諸費用の内訳や支払いのタイミングを事前に把握しておくことが大切です。

今回の記事では、住宅ローンの諸費用はいつ払うのか、内訳やローンに組み込みする際のメリット・デメリットについて解説します。

住宅ローンの諸費用でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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住宅ローンの諸費用はいつ払うのか｜内訳と支払いのタイミングを解説

住宅ローンを組む際には、以下のような諸費用が必要になります。

1. 住宅ローン事務手数料
2. 住宅ローン保証料
3. 印紙税
4. 登記関連費用
5. 火災保険料・地震保険料
6. 団体信用生命保険料（団信）

ここでは、諸費用の内訳と支払いのタイミングについて詳しく解説します。

①住宅ローン事務手数料

住宅ローン事務手数料とは、ローン実行日に契約する金融機関に対して支払う費用です。

金融機関がローン手続きをする際に発生する費用で、「取扱手数料」や「融資事務手数料」と呼ばれることもあります。

住宅ローン事務手数料は、「定額型」と「定率型」の2種類に分けられ、算出方法や特徴が異なります。

事務手数料の種類ごとの算出方法や特徴は、表のとおりです。

②住宅ローン保証料

住宅ローン保証料とは、契約する保証会社に支払う費用です。

保証会社と保証契約を結んでおくことで、契約者が万が一ローン返済できなくなった場合に、金融機関へ残債を代わりに支払ってくれます。

ただし、保証契約を結んだとしても、契約者は保証会社に対して残債を支払う義務がある点には注意が必要です。

住宅ローンの保証料には、「一括払い型」と「金利上乗せ型」の2種類があり、支払いのタイミングや特徴が異なります。

③印紙税

印紙税とは、契約書や領収書などの取引に関する文書に課される国税のことです。

住宅ローンを組む際には、「金銭消費貸借契約書」が必要となり、契約締結時に印紙税がかかります。

印紙税の金額は、契約書に記載された契約額に応じて以下のように決められています。

〈参考〉国税庁｜No.7140 印紙税額の一覧表（その1）第1号文書から第4号文書まで

④登記関連費用

登記関連費用とは、不動産の所有権や抵当権の登記手続きを行うために必要な費用です。

登記手続きは、施主の権利を守るために重要で、土地や建物に関するトラブルの防止につながります。

登記関連費用には、登記手続きを行う司法書士への報酬や登記免許税などが含まれています。

⑤火災保険料・地震保険

住宅ローンを組む際には、火災保険や地震保険に加入するのが一般的です。

火災保険とは、火災や風水害・落雷などによる建物や家財の損害を補償するための重要な保険です。

実際に多くの金融機関が、火災保険への加入を住宅ローン契約の必須条件にしています。

一方、地震保険は、地震や津波による建物や家財への損害を補償するための保険です。

地震保険のみの単独加入はできず、必要に応じて火災保険に付帯する形で加入する必要があります。

これらの保険は、住宅の受け渡し日から補償が開始されるように手続きや支払いを行います。

「家を建てたいけど地震が怖い…」とお悩みの方は、以下の記事も参考にしてみてください。

〈関連ページ〉南海トラフ地震で家やローンはどうなる？「怖くて家が買えない」人のための【対策リスト】

⑥団体信用生命保険料（団信）

団体信用生命保険（団信）は、住宅ローンの契約者が死亡又は高度障害になった場合に、保険会社がローン残高を支払う仕組みの保険です。

契約者に万が一のことがあったとしても、残された家族に返済の負担がかからないようにする役割があります。

多くの金融機関では、火災保険と同様に、団体信用生命保険への加入も住宅ローン契約の必須条件となっています。

団体信用生命保険料の主な支払い方法は、以下の2パターンです。

• 住宅ローンの金利に上乗せして支払う
• クレジットカードや口座振替で支払う

保険料の算定方法や支払い時期については、住宅ローン契約時に金融機関に確認しましょう。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へ気軽にお問い合わせください。

ご家族の予算やライフプランを丁寧に伺い、無理のない資金計画の立て方をアドバイスさせていただきます。

住宅ローンに組み込み可能な諸費用を紹介

紹介してきた諸費用について、「住宅ローンに組み込みできないの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、以下6つの諸費用は、住宅ローンに組み込める場合があります。

• 住宅ローン事務手数料
• 住宅ローン保証料
• 印紙税
• 登記関連費用
• 火災保険料・地震保険料
• 団体信用生命保険料（団信）

ただし、諸費用組み込みの可否や条件などは金融機関によって異なるため、契約前に必ず確認しておきましょう。

住宅ローンに諸費用を組み込みする際のメリット・デメリット解消法

住宅ローンに諸費用を組み込むことで、費用負担に関するさまざまなメリットがあります。

一方で、毎月の返済額が増えるなどのデメリットがある点も忘れてはいけません。

ここでは、住宅ローンに諸費用を組み込みする際のメリット・デメリット解消法について詳しく解説します。

住宅ローンに諸費用を組み込みする際のメリット

住宅ローンに諸費用を組み込むことで得られるメリットは、以下のとおりです。

• 初期費用の負担を軽減できる
• 住宅ローン控除額が増えて節税になる
• 返済先が減り、支払い忘れのリスクを軽減できる

このように、住宅ローンに諸費用を組み込むことで、初期費用の負担軽減だけでなく、節税効果や返済管理の手間を減らせるといった大きなメリットがあります。

諸費用のローン組み込みを検討中の方は、契約前に金融機関へ相談しておきましょう。

住宅ローンに諸費用を組み込みする際のデメリット解消法

住宅ローンに諸費用を組み込む際のデメリットは、以下の方法で解消できます。

このようなデメリットと対策を正しく理解したうえで、諸費用のローン組み込みを検討しましょう。

住宅ローンの諸費用に関するQ＆A

最後に、福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアで多くのご家族のマイホーム購入をお手伝いしてきた『鬼丸ハウス』が、住宅ローンの諸費用に関する質問にお答えします。

住宅ローンの諸費用が払えない場合はどうしたら良いの？

住宅ローンの諸費用の支払いが難しい場合には、以下のような対処法が効果的です。

• 住宅ローンに諸費用を組み込む
• 諸費用ローンを活用する
• 家づくり全体の資金計画やプランを見直す

このような方法を実践することで、諸費用がすぐに払えない場合でも柔軟に対処できます。

万が一、諸費用の負担が難しい方は、上記の方法を参考にしてみてください。

家づくりで予算オーバーした際のコストダウン方法については、こちらの記事で解説しています。

〈関連ページ〉注文住宅で予算オーバー｜払えないと後悔しないためのポイントとコストダウンの方法を解説

住宅ローンの諸費用の支払い方法は？

住宅ローンの諸費用の支払い方法は、費用項目や支払い先の金融機関によって異なります。

今回紹介した諸費用に関しては、現金やローン組み込みによって支払うのが一般的です。

ただし、諸費用の一部をクレジットカードや口座振替で支払える金融機関もあります。

住宅ローンの諸費用と頭金の違いって何？

「諸費用」と「頭金」はつい混同されがちですが、それぞれに明確な違いがあります。

諸費用は、契約にかかる手数料や税金・保険料など、物件価格以外にかかる費用を指します。

一方の頭金は、物件価格の一部を自己資金で支払う費用です。

住宅ローンを組む際には、それぞれが異なる費用であることを理解し、資金計画を正しく立てることが大切です。

住宅ローンの頭金をいくら準備すべきなのか知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

〈関連ページ〉住宅ローンの頭金は「いつ・いくら・どうやって」払うのか｜頭金の額を決める際のポイントも

まとめ

この記事では、住宅ローンの諸費用はいつ払うのか、内訳やローン組み込み時のメリット・デメリットについて解説してきました。

住宅ローンを組む際には、主に以下6つの諸費用が必要になります。

• 住宅ローン事務手数料
• 住宅ローン保証料
• 印紙税
• 登記関連費用
• 火災保険料・地震保険料
• 団体信用生命保険料（団信）

支払い方法やタイミングは、費用項目によって異なります。

今回ご紹介した諸費用を考慮しながら、ゆとりのある資金計画を立てていきましょう。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。

ご家族の要望を丁寧に伺い、予算やライフスタイルに寄り添った間取りプランを提案いたします。