住まいのコラム Column

新築の注文住宅は自分のこだわりを反映できる魅力がある一方で、予算オーバーしやすい面も理解しなければなりません。
そこで今回は、新築の注文住宅で予算オーバーする原因と「払えない」と後悔しないためのポイントを解説します。
コストダウンの方法や注意点もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。
ご家族に合った資金計画の提案から、予算に応じた土地探しやプラン作成までトータル的にサポートいたします。
Contents
新築の注文住宅で予算オーバーする5つの原因

新築の注文住宅で予算オーバーする原因をご紹介します。
①諸費用などの価格を把握できていなかった
建物・土地の購入や住宅ローンを組む際にかかる諸費用を把握できていなかったケースです。
家を建てるときには登記費用や土地の仲介手数料など様々な諸費用、給排水工事や地盤改良費などの付帯工事費がかかります。
建築費全体に対して、約30%は付帯工事費や諸経費が占めることが一般的です。
建物や土地の本体費用以外にかかるお金を理解していないと正確な資金計画が立てられず、予算オーバーする可能性が高まります。
<関連記事>住宅の「地盤改良費用」|30・ 40・50坪の相場とトラブルを避けるチェックポイント
②打合せの段階で大幅な変更があった
契約後の打合せで大幅な変更があったり、オプション工事を採用したりすると予算オーバーにつながるケースもあります。
注文住宅では、契約時は予算内だったとしても、詳細な打合せを進めていくうちに増額することは珍しくありません。
こまめに金額を確認して予算内に収めるよう意識したり、契約時の段階では資金計画に余裕を持たせたりして対策することをおすすめします。
③土地にお金をかけすぎてしまった
予算オーバーした土地を選んだことが原因になる事例もあります。
敷地を所有していない場合、建物の坪数や間取りを決める前に土地探しを進めることが一般的です。
土地の条件を優先して価格を後回しにすると、建物の打合せを始めたときに予算オーバーになる可能性が高まるため注意しなければなりません。
④住宅会社とのコミュニケーションミスがあった
住宅会社とのコミュニケーションミスがあり、追加費用が生じる可能性もあります。
具体的には次のようなケースです。
- 追加工事の内容や金額が上手く伝わっていなかった
- 見積もりに含まれていると思っていた内容が入っていなかった
- 標準仕様と思っていた設備がオプションだった
このようなミスによって工事内容に変更があると、施主側も費用を負担するケースがあります。
図面や見積もりを細かくチェックし、住宅会社と密なコミュニケーションを取ることを意識するとミスを防ぎやすいです。
⑤建築中に不測の事態が起こり追加工事が生じた
建築中に不測の事態が起こって追加で工事することになり、予算オーバーにつながるケースも考えられます。
例えば、地盤が軟弱で予算以上の費用がかかった、電柱設置の工事が遅れて発電機を使用することになったなどの事例です。
ただし、内容によっては施主側が全額負担しなくても良い場合もあります。
設計前にできる限りの調査をしてもらい、予算オーバーにならないように事前に対策することが大切です。
「予算オーバーで払えない」と後悔しないためのポイント

「予算オーバーして払えない」という状況にならないために、事前に意識すべきポイントをご紹介します。
諸費用まで含めた詳細な資金計画を立てる
予算を決めるときは、諸費用まで含めた詳細な資金計画を立てることがポイントです。
購入する土地や借入する住宅ローンによって諸費用が異なるため、複数の候補があるならそれぞれの金額を反映させた資金計画を確認することで、失敗を防ぎやすくなります。
また、家づくりの資金計画は専門性が高くて分かりにくい項目も多いため、信頼できる住宅会社に相談することがおすすめです。
住宅ローンの「借入限度額」と「返済可能額」を理解する
資金計画を立てるときに、住宅ローンの借入額をベースに考える方も多いです。
その際には、ご自身の「借入限度額」だけでなく「返済可能額」も理解しておくことで、予算オーバーを防ぎやすくなります。
- 借入限度額:金融機関から融資を受けられる限度額
- 返済可能額:ご自身が無理なく返済できる額
借入限度額は返済可能額よりも上回るケースが多く、全く同じというご家庭はあまり見受けられません。
ご自身の返済可能額をしっかりと考えて無理のない資金計画を立てることで、返済が始まってから「予算オーバーだった」と後悔しにくいです。
予算に合った土地選びをする
予算に合った土地選びをすることで、予算オーバーを防ぎやすくなります。
まず資金計画を立てる際に、土地にかけられる費用の上限を把握することが大切です。
候補の土地が見つかったときには、諸費用まで含めたトータルの価格を確認し、予算内に収まるかチェックしましょう。
予備費を確保しておく
資金計画を立てる際は、予算ギリギリの金額にするのではなく、余力を残しておくことが望ましいです。
予備費を確保しておくことで、次のようなタイミングで対応できます。
- 不測の事態で追加費用がかかったとき
- 予定になかった魅力的なオプションを見つけたとき
- 契約前に金利の上昇や火災保険料の値上げがあったとき
初めの段階でゆとりを持った資金計画を立てることで、仮に予算オーバーした場合でも対処できる可能性が高まります。
価格を明確にしてくれる住宅会社を選ぶ
価格に対して信頼感を持てる住宅会社を選ぶことも大切です。
見積もり段階で曖昧な価格の表示があったり、オプションに対して具体的な費用の提示がないような会社は信用できませんよね。
家づくりは高額な買い物となるため、初めて建てる方にとっては費用の目安が分かりづらいと感じることもあるはずです。
お客様に寄り添った資金計画を立て、費用に対して分かりやすく説明してくれるような住宅会社への相談をおすすめします。
早い段階で「払えない」と判断する
「予算オーバーするかも」と感じたら、早めにご家族で話し合ったり住宅会社の担当者に伝えることをおすすめします。
払えないかもしれないと感じたまま打合せを進め、内容が確定してしまうと変更が難しいケースもあるからです。
また、住宅ローンの申込み完了後に金額を変更する場合、審査を初めからやり直す必要がありますし借入額の増額が承認される保証はありません。
費用に対して違和感を感じたら、早い段階で資金計画を見直すことをおすすめします。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアで注文住宅の費用に不安がある方は、『鬼丸ハウス』へご相談ください。
土地や住宅ローンに合わせた詳細な資金計画を作成し、注文住宅にかかる費用を分かりやすくご説明いたします。
注文住宅をコストダウンさせるための方法

注文住宅をコストダウンさせるための方法をご紹介します。
コストダウンしたい金額や住まいに対する要望によって適した方法は変わるため、住宅会社と相談しながらご自身に合ったやり方を一緒に見つけていくことが大切です。
①土地を変える
土地が予算オーバーしている場合は、再検討することも1つの方法です。
エリアや面積を変更するだけでも、数百万円の減額につながることもあります。
同じ分譲地内でも、北道路の土地や変形地などは価格が低いケースも少なくありません。
建築の工夫によって土地の形状などは活かすことも可能ですので、間取りの計画も同時並行で進めて検討することをおすすめします。
②住宅会社を変更する
大幅なコストダウンを希望するなら、住宅会社を変更することも1つの方法です。
同じ30坪の住まいでも、坪単価が10万円違う住宅会社なら総額で300万円もの差がつきます。
ご自身の住まいにおける優先事項を大切にしながらも、予算内に収められるような住宅会社を再検討することをおすすめします。
③建物の坪数を縮小する
建物の坪数を縮小することで、数十~数百万円の削減が可能です。
次のような空間は、使い方によっては不要だったり広すぎたりする事例もあるため、削減できるスペースがないか見直してみることをおすすめします。
- 廊下
- 収納
- 玄関や二階のホール
- バルコニー
また、子ども部屋や寝室などの居室は置く家具のサイズを明確にすることで、コンパクトにしても問題ないケースもあります。
無駄な空間をなくすことは、効率的な動線を確保できて掃除も楽になるなどのメリットも多いです。
④総二階のシンプルな建物にする
総二階の建物にすることでコストダウンできる事例もあります。
上下階の面積がほとんど同じ総二階の建物は、無駄な部材が発生しにくくコストを抑えやすいです。
また、凹凸が少ない建物形状なら、切妻屋根や片流れ屋根などのシンプルな屋根をかけられます。
建物形状に合わせて間取りも再検討する必要があるため、空間の広さや動線の優先度を考えながら、全体のバランスを取ることが大切です。
⑤窓や扉の有無を検討する
窓や扉の有無を検討することで、数万円~数十万円のコストダウンにつながるケースもあります。
また、窓のサイズや種類、扉のデザインを変更するだけでも減額することが可能です。
ただし、小さな窓では十分な採光が得られないことや、開き戸から引き戸へ変更したときに他のドアと干渉するなどのデメリットが生じることもあります。
快適性や暮らしやすさも考慮することを忘れずに、窓や扉の必要性を検討することがポイントです。
⑥内外装や設備のグレードを下げる
内外装や設備のグレードを下げる方法でもコストダウンが可能です。
特に、キッチンやユニットバスなどにハイグレードな商品を選んでいる場合、標準仕様に変更することで大幅な費用削減につながることもあります。
また、壁のタイル施工などの後からリフォームで取り入れることが比較的容易な工事は、新築時にいったん見送ることも選択肢の1つです。
⑦低金利で諸費用が安い住宅ローンを選ぶ
ご自身にとって好条件な住宅ローンを選ぶことも大切です。
金融機関によって住宅ローンの金利や諸費用は異なり、審査内容によって条件が変わるケースもあります。
まだ他の金融機関も検討できる段階なら複数の住宅ローンを比較し、少しでも返済額やコストダウンできる借入先を選ぶことが望ましいです。
⑧外構シンプルなオープン外構にする
予算オーバーしないように、外構費用を調整する方法もあります。
塀やフェンスで囲う範囲を最小限にしたオープン外構であれば、比較的費用を抑えやすいです。
また、入居後に貯蓄しつつ、敷地の使い勝手を体感したうえで住みながら外構工事を進める選択肢もあります。
予算内で注文住宅を建てるコツはこちらのコラムでも解説しておりますので、ぜひご覧ください。
<関連記事>「注文住宅が高すぎる」理由と予算内で建てるコツ、平均価格、建売住宅との比較を解説
新築の注文住宅で削るところを決める際の注意点

新築の注文住宅でどこを削るべきか迷われる方は多いです。
コストダウンする際の注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
住宅性能のグレードダウンはおすすめしない
断熱性や耐震性、防犯性など住宅性能に関するグレードダウンは避けることをおすすめします。
なぜなら、住まいの安全性や暮らしの快適性に直結する項目だからです。
住宅性能を高めるためのリフォームは費用がかかりやすく、新築時よりお金が掛かるケースも少なくありません。
将来的な後悔を防ぐためにも、住宅性能は新築時にしっかりと確保しておくことが望ましいです。
後から採用しにくいオプションは前向きに検討する
後から採用しにくいオプションは前向きに検討すべきです。
例えば、床暖房などはリフォームで施工する際に、床をすべて解体する必要があります。
新築時と比べてプラスで費用がかかりますし、家具を移動する手間などもあるためデメリットが多いです。
ご自身にとって優先度が高く、手軽にリフォームできない工事は、新築時に採用することをおすすめします。
住んでからかかるメンテナンス費用も考える
住んでからかかるメンテナンス費用を考えて、仕様を選ぶことも大切です。
屋根材や外壁材は種類やグレードによって、メンテナンスの頻度に大きな違いが出ます。
10年ごとの塗装が必要な外壁に比べて、30年間メンテナンスフリーの素材を選べば、維持費はおよそ3分の1です。
初期費用のコストダウンも大切ですが、住んでからかかる費用を抑えることで、結果的に負担の少ない生活につながるケースも少なくありません。
予算オーバーを防ぐなら柔軟な資金提案をしてくれる住宅会社がおすすめ

予算オーバーを防ぐなら、柔軟な資金提案をしてくれる住宅会社をおすすめします。
「払えないかも」とお客様が感じたときに、無理に予算を上げる提案をするのではなく、暮らしの質を下げずにコストカットできるように一緒に考えてくれる担当者なら相談しやすいです。
また、お客様のライフスタイルを理解したうえで、間取りの変更や面積の削減を行うためには、設計力も求められます。
適切な資金計画と予算に合わせた提案ができる住宅会社を選ぶことが、予算オーバーを防ぐうえで大切なポイントです。
福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアで家づくりの予算オーバーを防ぎたいなら、『鬼丸ハウス』へご相談ください。
お客様のご予算やライフプランをお伺いし、無理のない資金提案や必要に応じたコストカットの方法をご提案いたします。
まとめ
新築の注文住宅では、家づくりにかかる費用を把握して、建物・土地・諸費用にバランスよく予算を配分することが大切です。
また、柔軟な資金提案をしてくれるような信頼できる住宅会社に家づくりを依頼し、詳細で分かりやすい見積もりを出してもらうことで、予算オーバーを防ぎやすくなります。
初期費用だけでなく住んでからかかるお金も考慮して、建物の性能・デザイン・費用のバランスを考えながら、ご自身にとって納得のいく家づくりを目指しましょう。
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