住まいのコラム Column

住宅ローンの頭金は「いつ・いくら・どうやって」払うのか|頭金の額を決める際のポイントも

住宅ローンの頭金は 「いつ・いくら・どうやって」払うのか

住宅ローンの頭金について疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

  • 頭金はどのくらい支払うべきなのだろうか
  • どのタイミングで支払いが必要になるのか
  • 頭金なしでもいいって聞いたけど不安

そこで今回は、頭金の額や支払うタイミング、頭金の額を決める際のポイントなどについて分かりやすく解説します。

資金面も納得できる家づくりをしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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住宅ローンの頭金とは

住宅ローンの頭金とは、借入金とは別に支払う現金のことです。

家の建築時に住宅ローンを利用する方は多く、ほとんどの方が頭金も支払った上でローンを組んでいます。

自己資金との違い

自己資金とは、家を建てる際に必要な様々な諸費用まで含めて、現金で支払う費用のことです。

諸費用とは、登記費用や住宅ローンの手数料など様々な項目があります。

家づくりにかかる諸費用は、金融機関によっては住宅ローンに含められないため、必要に応じて現金で支払いましょう。

手付金との違い

手付金とは、建物や土地の契約時に支払う費用で、頭金の一部という認識です。

建物や土地の本体価格に対して5~10%程度の手付金が相場ですが、住宅会社や不動産会社によっては柔軟に対応してくれます。

事前に支払うべき手付金を話し合っておき、契約時までに用意しておきましょう。

住宅ローン利用時に頭金を支払うメリット

住宅ローン利用時に頭金を支払うメリットをご紹介します。

メリット① 住宅ローンの返済負担を軽減できる

頭金を多く支払って住宅ローンの借入額を少なくすることで、返済の負担を軽減できます。

金利1.0%の住宅ローンを35年返済で借りる場合、100万円あたりの支払額は次の通りです。

  • 月々の返済額:約2,800円
  • 35年間の返済額:約118万円

月々では負担が少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、長期的に見ると大きな額になりますので、慎重に頭金の額を検討しましょう。

メリット② 金融機関の審査に通りやすくなる

頭金を支払うと住宅ローンの借入額を減らせるため、金融機関の審査に通りやすくなります。

住宅ローンの審査は、年収に占める返済額で計算できる「返済負担率」を重視する金融機関が多いからです。

また、頭金を支払える資金力があると判断され、審査の条件が良くなるケースもあります。

メリット③ 金利や保証料が下がる可能性がある

頭金を多く入れてゆとりを持った借入をした場合、金利や保証料が下がる可能性がある点もメリットです

例えば、フラット35の住宅ローンでは、融資率が9割以下の場合は金利が0.1%程度下がります。

他の金融機関でも、頭金の額によって安定した返済能力があると判断され、保証料が下がるケースも少なくありません。

住宅ローン利用時に頭金を支払うデメリット

住宅ローンを利用する際に頭金を支払うデメリットをご紹介します。

デメリット① 貯蓄額によっては万が一の事態に対応しにくくなる

頭金を多く支払うことで貯蓄額が減る点はデメリットと言えます。

万が一の事態が起きた場合、貯蓄額によっては対応しにくくなるリスクがあります。

頭金を支払った後の貯蓄を事前に確認し、無理のない額なのか判断することが大切です。

デメリット② 頭金の準備によって建築時期が遅れることがある

頭金を用意するために貯蓄をすると建築時期が遅れる点は注意しなければなりません。

建築できる時期が遅れると、次のようなデメリットがあります。

  • 家賃を支払う期間が長くなる
  • 賃貸の更新料などで出費が増える
  • 建築費が高騰する可能性がある
  • ローン金利が高くなるリスクがある

頭金を貯めるために建築時期を数年遅らせた結果、かえって損をしてしまうケースも考えられます。

貯蓄してから家づくりをしたいなら、事前に年数や額などを明確にして、お得になるのかシミュレーションしてみてくださいね。

デメリット③ 住宅ローン控除の額が減る可能性がある

頭金を多く払って住宅ローンの借入額を減らした場合、住宅ローン控除の額で損をするケースもあります。

住宅ローン控除の額は、基本的に以下の計算式で算出されます。

  • 1年間の控除額=借入金額×0.7%(※限度額あり)

参考:報道発表資料:住宅ローン減税の子育て世帯等に対する借入限度額の上乗せ措置等を令和7年も引き続き実施します!|国土交通省

借入額が3,000万円・3,500万円・4,000万円の場合、1年間の控除額に次のような差が生じます。

借入額
3,000万円
借入額
3,500万円
借入額
4,000万円
1年間の控除額
(借入金額×0.7%)
21万円24.5万円28万円

それぞれ年間で約3.5万円の控除額の差がつきました。

ただし、住宅ローン控除は納税額などによっても控除額が異なるため、必ず頭金が少ないと損をするわけではありません。

詳細なシミュレーションをしながら、住宅ローンと頭金のバランスを決めましょう。

<関連ページ>共働き世帯の住宅ローン|4000万円借りる時の年収・返済額・控除額シミュレーションと資金計画ポイント

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでお得に家を建てたい方は、鬼丸ハウスへお問い合わせください。

金利や住宅ローン控除なども考慮をしながら、最適な資金計画や住宅ローンの借入先をご提案いたします。

頭金はいくらにすべきか

頭金は払いたいけれど、具体的にいくらにすべきか迷われている方も多いですよね。

住宅ローン利用者が実際に支払った頭金の平均額などをご紹介します。

住宅ローン利用者の頭金の平均額

住宅金融支援機構が行った「2023年年度 フラット35利用者調査」では、頭金の平均額に対して次のような結果が出ています。

購入費
(建築費+土地取得費)
頭金
(手付金・自己資金)
頭金の割合
注文住宅
(土地あり)
約3,863万円699.0万円約18%
注文住宅
(土地も購入)
約4,903万円473.8万円約9%

参考:2023年度集計表|住宅金融支援機構

土地ありとなしで差はありますが、400~600万円台の頭金を用意している方が多いという結果でした。

住宅購入費に対して10~20%の割合が目安

先ほどのデータを参考にすると、住宅購入費に対して10~20%程度の頭金を用意することが目安となります。

ただし、契約する不動産会社や住宅会社によって手付金の額は調整できるケースもあり、住宅ローンや土地によってかかる諸費用は様々です。

ご家族で家づくりに使える貯蓄額を検討し、無理のない頭金を用意しましょう。

頭金を支払うタイミング

頭金を支払うタイミングをご紹介します。

  • 契約前の申込みをするとき(申込金
  • 契約するとき(手付金)
  • 引き渡し時に残金がある場合

住宅会社によっては申込金を不要とするケースも少なくありません。

また、手付金以外は住宅ローンを利用する場合は、引き渡し時に頭金の支払いは不要です。

引き渡しまでに費用を全額支払うルールはどの住宅会社や不動産会社でも同じですが、タイミングや必要な頭金の費用などは異なるため、初めに確認しておくことをおすすめします。

頭金はどうやって支払うのか

頭金の支払い方法は、現金か銀行振込の2パターンが一般的です。

現金の場合は契約日などの当日に持参して担当者に手渡し、振り込みの場合は事前に手続きするケースが多いです。

支払方法も確認して、スムーズに手続きできるように用意しておきましょう。

頭金なしでも住宅ローンは組めるのか

結論からお伝えすると、申込金や手付金などの頭金がない状態でも、建物や土地の契約は可能ですし住宅ローンを組むこともできます。

しかし、ハウスメーカーや不動産会社の対応によって異なるため、頭金なしを希望する場合は事前の相談が必要です。

中には「少額の手付金はお願いしたい」などと言われるケースもありますので、両者が納得できるよう相談してみてくださいね。

頭金なしのメリット・デメリット

頭金なしで住宅ローンを組むメリット・デメリットをご紹介します。

【メリット】

  • 貯蓄が多くなくてもすぐに家づくりができる
  • 貯蓄が減らないため万が一の際に安心
  • 住宅ローン控除を最大限に受けられる

【デメリット】

  • 住宅ローンの負担が大きくなる
  • 希望額で審査が通らない可能性がある
  • 予算が少なくなって希望する建物を建てられないケースも

頭金なしにすると貯蓄が減らない分、月々の返済負担が大きくなり、希望する借入額や建物を実現できない可能性があります。

メリット・デメリットを理解して、頭金なしを選択するのか検討しましょう。

全く現金を使わずに家を建てることはできない

頭金なしでも住宅ローンは組めるとお伝えしましたが、実際には全く現金を使わずに家を建てることはできません。

なぜなら、契約書に貼る印紙代や地鎮祭の費用などは、その都度現金で支払うケースがほとんどだからです。

家具・家電の購入費や引越し代などは、住宅ローンに含められない場合もあります。

信頼できる住宅会社に相談し、必要な現金についてあらかじめ理解しておきましょう。

頭金の額を決めるときに考えるべきポイント

ご自身に合った頭金の額を決めるときに、考えるべきポイントをご紹介します。

①返済額やローン控除などのバランスを考える

頭金と返済額のバランス、ローン控除によるメリットを事前に考えましょう。

頭金を入れた方が無理のない返済計画を立てやすいですが、貯蓄額を減らしすぎてもリスクがありますし、そもそも家づくりの予算を抑えるべきケースもあります。

また、頭金の額を増やすことで借入額が減り、ローン控除の額に影響が出ることもあります。

信頼できる住宅会社やファイナンシャルプランナーなどに相談し、ご自身に合った資金計画を立てることが大切です。

②万が一の際に対応できるように貯蓄額を検討する

万が一の際に対応できる貯蓄額を検討しましょう。

一般的には生活費の3〜6ヶ月分、可能であれば半年〜1年分の貯蓄を残しておくと安心です。

医療保険への加入の有無などによっても変わってくるので、ライフスタイルに応じて調整してみてくださいね。

③追加工事にも対応できるように余裕を持たせる

住宅ローンの申込み後や契約後に追加工事が発生した場合、引き渡し時に頭金として現金で支払うケースもあります。

このような事態を想定して、頭金の額に余裕を持たせておくことも1つの方法です。

また、住宅ローンの申込みまでに建物の打合せが完了するように、住宅会社とスケジュールを立てることをおすすめします。

④家具・家電などの購入費用も考慮する

家具・家電などの購入費用も考慮して、頭金の額を決めましょう。

新居で使う細かな日用品をそろえるだけでも、意外とお金がかかります。

家づくりの頭金とは別に、家具・家電などの購入費用をしっかり準備することで、住まいをおしゃれにトータルコーディネートできますので意識してみてくださいね。

⑤適切な資金提案をしてくれる住宅会社を選ぶ

何よりも大切なことは、適切な資金提案をしてくれる住宅会社に家づくりを依頼することです。

予算オーバーした住宅ローンの借入額を提案したり、無理に頭金を増やすような話をする住宅会社では、信頼できませんよね。

家づくり中だけでなく住んでからのこともしっかりと考え、柔軟な提案をしてくれるような会社に相談することをおすすめします。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアで納得の注文住宅を建てたい方は、鬼丸ハウスへお問い合わせください。

お客様のご要望をしっかりと伺った上で無理のない資金計画をご提案し、ご予算に合わせて土地探しや建物のプランニングをいたします。

まとめ

マイホームを建てるには、ある程度の頭金が必要になるケースがほとんどです。

事前におおよその費用を把握し、ご自身に合った頭金の額を決めましょう。

また、無理のない資金計画や予算に合った柔軟なプランを提案をしてくれる、信頼できる住宅会社に家づくりを依頼することをおすすめします。

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  • 鬼丸ハウス本社

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