住まいのコラム Column
50代は、これからの二人暮らしを見据え、住まいを最適化する絶好のタイミングです。
「夫婦それぞれの趣味を楽しめる空間がほしい」
「友人を気軽に招ける心地よいリビングにしたい」
このような理想が広がる一方で、60代、70代と続いていく将来を考えると、どのような間取りが最適か、具体的な計画に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアのハウスメーカー『鬼丸ハウス』が、間取り実例とともに、ご夫婦がこの先もずっと快適に暮らすためのアイデアを解説します。
ご夫婦の理想のセカンドライフを叶える住まいづくりのために、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
50代夫婦二人の間取り実例

まずは、鬼丸ハウスが手がけたご夫婦の理想の住まいを3つの実例でご紹介します。
お二人の理想の暮らしを思い描きながら、家づくりのヒントを見つけてみてください。
【実例1】家事動線と収納計画に優れた平屋
最初にご紹介するのは、家事効率と暮らしやすさにこだわった平屋の実例です。
キッチン・洗面脱衣室・テラスを隣接させ、料理と洗濯の動線を最短距離に設計しました。
忙しい毎日の中でも、無駄な動きなく家事をこなせます。
また、キッチンの裏手には大容量のバックヤード収納を設置しました。
食材のストックや日用品をすぐに収納でき、生活感を抑えたスッキリとした暮らしを実現します。

〈関連ページ〉家事動線の良い間取り実例|洗濯が楽になるランドリールーム・ファミリークローゼットの間取りアイデア
【実例2】平屋の快適さと2階建てのゆとりを両立した間取り
寝室やLDKなど暮らしの中心を1階に集約することで、日々のスムーズな動線はもちろん、年齢を重ねても体に負担の少ない安心な暮らしを実現します。
2階は、普段はご夫婦それぞれの書斎として、お子さまご家族の帰省時にはゲストルームとしても活躍する、暮らしを豊かにするフレキシブルな空間です。


【実例3】ファミリークローゼットで暮らしがスムーズになる平屋
こちらは、家の中心に大容量のファミリークローゼットを設けた、機能的な平屋の間取りです。
ご家族の衣類をまとめて収納できる大型ファミリークローゼットは、LDKと洗面室の両方からアクセスしやすいため、日々の家事負担を大きく軽減します。
また、ファミリークローゼットを中心として各部屋や水回りへとつながる回遊動線が生まれるのも特長で、朝の身支度や帰宅後の着替えもスムーズに行えます。
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〈関連ページ〉1階にファミリークローゼットを設置する間取り実例4選|30坪で動線・収納・家事効率を高める工夫
鬼丸ハウスには、今回ご紹介しきれなかった実例が多数ございますので、ぜひご覧ください。
夫婦二人暮らしに必要な延床面積の目安

実例を見て理想の暮らしがイメージできたところで、次に必要となる延床面積の目安を見ていきましょう。
国土交通省が示す「誘導居住面積水準」(豊かな住生活の実現に必要と見なされる水準)では、二人暮らしに必要な延床面積の目安は以下のとおりです。
- 約22.7坪(約75m2) ※郊外・一般地域の戸建て住宅を想定
〈参考〉国土交通省|住宅:住生活基本計画(全国計画)「誘導居住面積水準」
この数値はあくまで目安ですが、これを基準に考えると、寝室やLDKに加えて書斎や趣味のスペースなど、暮らしにゆとりを生む空間を確保しやすくなります。
60代、70代も快適が続く間取りづくりのポイント

次に、お二人の理想の暮らしを形にする、具体的な間取りのアイデアを見ていきましょう。
身体の負担を減らす1階中心の生活動線
年齢を重ねた際の大きな懸念の一つが、階段の上り下りです。
平屋や1階に生活の中心を置いた間取りは、日々の移動を楽にし、転倒のリスクも軽減してくれます。
ご夫婦それぞれのプライベート空間を確保する
仲の良いご夫婦だからこそ、お互いのプライベートな時間を尊重することが大切です。
それぞれの寝室や書斎コーナーなど、一人の時間を楽しめる空間があることで気持ちにゆとりが生まれ、お二人の関係もより豊かなものになります。
家事動線をコンパクトにまとめる
キッチンとパントリー、洗面脱衣所とファミリークローゼットなどの動線をコンパクトにまとめることで、日々の炊事、洗濯、片付けの負担を削減できます。
設計段階でのひと工夫が、10年後、20年後も続く快適な暮らしを実現します。
健康を守る家全体の温度差対策

冬場の暖かいリビングから寒い脱衣所やトイレへの移動で起こる「ヒートショック」は、命に関わる危険な現象です。
鬼丸ハウスが得意とする高気密・高断熱な家づくりは、家全体の温度差を少なくし、一年を通して快適で健康的な暮らしを守ります。
趣味やおもてなしの空間を取り入れる
これからの人生を豊かにするのは、趣味やおもてなしの時間です。
DIYを楽しむための土間スペース、友人を招いてお茶を楽しむ広めのウッドデッキ、お孫さまが喜ぶ小さなプレイスペースなど、暮らしがもっと楽しくなる空間を取り入れましょう。
適材適所の収納計画
お子さまの独立など、家族構成が変化する50代は「断捨離」の好機でもあります。
これからの人生で本当に必要な物の量を把握し、それに合わせた収納を「使う場所の近く」に計画しましょう。
人気のシューズクロークやウォークインクローゼットも、動線上に配置することで探し物や後片付けの手間が減り、すっきりとした空間を保てます。
〈関連ページ〉収納間取りアイデア10選|注文住宅の収納で失敗しないためのポイントとは【間取り図付きで解説】
将来も安心のバリアフリー設計を検討する
バリアフリー設計を取り入れることで、将来の身体的な変化に関わらず、住み慣れた家で自分らしく暮らし続けることができます。
今は必要なくても、将来のために以下のような備えがあると安心です。
- 室内の段差をなくす
- 扉は開閉が楽な引き戸を基本にする
- 廊下やトイレに手すりを設置できる下地を入れておく
- 車いすでも通りやすい廊下幅を確保する
老後は平屋・二階建てどちらがいいのか

間取りを考える上で、多くの方が悩むのが「平屋か2階建てか」という選択です。
ここでは、平屋と2階建てそれぞれのメリット・デメリットを整理しました。
ご自身のライフプランや土地の条件と照らし合わせ、最適な選択をするための参考にしてください。
まずは、ワンフロアの暮らしが魅力の「平屋」から見ていきましょう。
| 平屋のメリット | 平屋のデメリット |
| ・階段がなく、生活動線がシンプルで安全 ・ご家族間のコミュニケーションが取りやすい ・構造が安定しており、耐震性が高い ・メンテナンス(外壁塗装など)がしやすい | ・ある程度の土地の広さが必要 ・建築費用が割高になることがある ・部屋数が多いと中心部の採光が難しい ・周囲の建物によっては日当たりやプライバシーの確保が課題 |
続いて、空間の自由度が高い「2階建て」のメリット・デメリットです。
| 2階建てのメリット | 2階建てのデメリット |
| ・狭い土地でも床面積を確保できる ・1階と2階で空間を分けやすい(ON/OFFの切り替え) ・眺望や採光を確保しやすい ・坪単価は平屋より割安になる傾向がある | ・階段の上り下りが負担になる ・掃除や家事の動線が長くなりがち ・老後は2階が使われなくなる可能性がある ・メンテナンス費用が平屋より高くなる傾向がある |
50代からの家づくりQ&A

最後に、50代からの家づくりに関してよくいただくご質問とその回答をご紹介します。
家づくりの資金計画、どう考えればいい?
A. 退職金や年金、現在の預貯金を整理し、無理のない返済計画を立てることが重要です。
多くの方が住宅ローンを利用されますが、退職までの期間が短い50代では「借入期間」や「返済額」を慎重に設定する必要があります。
鬼丸ハウスでは、経験豊富なスタッフがお客様一人ひとりに合わせた資金計画のご相談も承っています。
今の家をリフォームするのと、建て替えるのはどちらがいい?
A. 間取りを大きく変更したい、断熱性や耐震性に不安がある、という場合は「建て替え」がおすすめです。
一方で、今の家の基礎や構造に問題がなく、水回りなど部分的な改修で対応できる場合は「リフォーム」が適しています。
まずは専門家による住宅診断を受け、家の状態を正確に把握することから始めましょう。
家づくり、何から始めたらいいの?
A. まずは「ご夫婦でこれからの暮らしについて話し合う」ことから始めてください。
「どんな毎日を送りたいか」「大切にしたい時間は何か」を共有することが、理想の家づくりの第一歩です。
そのうえで、住宅展示場の見学やハウスメーカーの相談会などを通して、プロの意見を聞いてみることをおすすめします。
50代で家を建てるメリット・デメリットを知りたい
A. 50代の家づくりは、これからの人生を見据えた最適なタイミングですが、知っておくべき点もあります。
メリット・デメリットを比較し、後悔のない計画を立てましょう。
| メリット | デメリット |
| ・資金計画が立てやすい ・ご夫婦二人の生活に本当に必要な間取りや機能を実現できる ・体力・気力に余裕があるうちに計画を進められる | ・住宅ローンの返済期間が短く、より慎重な資金計画が求められる ・将来の健康変化への備えが必要になる ・「最後の家」というプレッシャーを感じやすい |
表で挙げたデメリットは、事前の計画と準備で解消できます。
鬼丸ハウスでは、お客様の資金計画に寄り添い、将来のリスクを抑えた最適なプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、これからの暮らしを快適にする間取りのポイントや、平屋と2階建ての考え方など、具体的な家づくりのヒントをご紹介しました。
体力と判断力に余裕のある50代は、家づくりを始める絶好の機会です。
今回ご紹介した内容が、ご夫婦の理想の住まいを実現する一助となれば幸いです。
鬼丸ハウスでは、豊富な経験と実績を基に、ご夫婦のライフプランに合わせた最適な住まいづくりをご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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