【3人家族の電気代】オール電化とガス併用を比較｜オール電化のメリット・デメリット、電気代が高い理由

3人家族で新築の家をオール電化にするかガス併用にするかお悩みの方へ。

「オール電化は電気代が高い」と思われがちですが、3人家族の場合、光熱費全体で見ると、ガス併用よりお得になるケースがあります。

今回は、福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアのハウスメーカー『鬼丸ハウス』が、3人家族の電気代やオール電化とガス併用の比較、オール電化のメリット・デメリットなどについて解説します。

ご自身の生活に合ったマイホームを完成させるために、ぜひ最後までごらんください。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームをご検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。

ご家族が安心して暮らせるプランをご提案します。

3人家族の電気代は、平均12,651円

総務省の統計によると、2024年の3人家族の月間電気代は、全国平均で12,651円でした。

世帯人数別、季節別の電気代は、以下のとおりです。

電気代は、契約プランや条件などによって差が生じるため、あくまで目安としてください。

世帯人数による電気代の違い

電気代は、世帯人数が増えるほど高くなる傾向があります。

世帯人数が増えると、調理や洗濯、入浴などの回数が増え、電気使用量が自然と多くなるからです。

2024年の世帯人数別の電気代は、以下のとおりです。

〈参考〉政府統計の総合窓口＞家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 ＞用途分類 電気代

季節による電気代の違い

電気代は、季節によって大きな差があります。

総務省の統計によると、2024年6月から2025年5月までの1年間で、最も電気代が高かったのは2月、最も電気代が低かったのは6月となっています。

季節別の全国平均の電気代は、以下のとおりです。

〈参考〉政府統計の総合窓口＞家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 ＞用途分類 電気代

3人家族の電気代、オール電化とガス併用を比較

3人家族のケースで、オール電化とガス併用を比較すると、オール電化の方が、光熱費合計は安くなる傾向があります。

オール電化は、調理・給湯・冷暖房・照明などのエネルギーを全て電気でまかなう方式です。

一方、ガス併用は、調理や給湯など一部をガスでまかない、冷暖房や照明を電気でまかなう方式です。

3人家族のオール電化住宅の光熱費合計は、全国の電力会社提供のシミュレーションで、試算したところ、約15,000円でした。

一方、2024年の3人家族のガス併用住宅の光熱費合計は、総務省の統計で18,983円でした。

オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費の比較は、以下のとおりです。

〈参考〉政府統計の総合窓口＞家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 ＞用途分類 電気代・ガス代・他の光熱
※ 全国の電力会社提供のシミュレーションで、3人家族のオール電化の電気代を試算

比較から分かるように、オール電化は、ガス代がかかりません。

トータルの光熱費で見ると、3人家族の場合、ガス併用よりオール電化の方がお得になる傾向があります。

オール電化とガス併用には、それぞれメリット・デメリットがあります。

料金だけを比較するのではなく、両者の特徴を踏まえた上で、ご自身の暮らしに合った選択をすることが重要です。

オール電化のメリット

オール電化は、ガス併用と比べ、安全面やコスト面でメリットがあります。

オール電化のメリットは、以下のとおりです。

• 安全性が高い
• 料金をひとまとめにできる
• 使い方によっては電気代を安くできる

安全性が高い

オール電化は、火を使わないため、火災やガス漏れのリスクがありません。

IHクッキングヒーターは、小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使用できます。

料金をひとまとめにできる

オール電化では、光熱費がすべて電気代に集約されるため、家計管理がしやすくなります。

電気・ガス・灯油など複数の光熱費を確認する必要がなくなり、コスト管理が容易になります。

使い方によっては電気代を安くできる

オール電化向けの電力プランでは、夜間の電気代が割安に設定されています。

入浴や食洗機・洗濯機などの使用を夜間に集中させることで、光熱費を抑えることが可能です。

高断熱・高気密住宅と組み合わせることで、冷暖房効率が高まり、さらに電気代を抑えることができます。

オール電化のデメリット

オール電化は、メリットがある一方、あらかじめ理解しておきたいデメリットもあります。

オール電化のデメリットは、以下のとおりです。

• 昼間の電気代が高い
• 停電時に不便
• 調理で火力不足を感じることがある

昼間の電気代が高い

オール電化向けの料金プランは、夜間の電気代が安く設定されている一方で、昼間の電気代は割高に設定されています。

日中の在宅時間が長く、昼間にエアコンなどの電化製品を多く使用するご家庭では、電気代が高くなる場合があります。

在宅ワークの方や子育て中の方は注意が必要です。

停電時に不便

オール電化は、エネルギー源をすべて電気に依存しているため、停電時の影響が大きくなります。

電気が止まると、調理・給湯・冷暖房のすべてが使用できなくなる可能性があります。

特に災害時は、電気の復旧に時間を要することもあり、備えが必要です。

【停電対策として有効な手段】

• 蓄電池やポータブル電源を備える
• 太陽光発電との併用で非常時の電力を確保する
• カセットコンロや保温ポットなどを常備する

調理で火力不足を感じることがある

IHクッキングヒーターは、安全性が優れていますが、ガス火に比べ、火力不足を感じることがあります。

近年のIHは火力性能が向上していますが、高火力での調理を好まれる方は注意が必要です。

【IHに関する注意点】

• 加熱に時間がかかる
• IH専用の調理器具が必要
• 他の電化製品と同時に使うとブレーカーが落ちることがある

オール電化の電気代が高いと言われる理由

「オール電化は、電気代が高い」と思われがちですが、実際は、ガス併用よりお得になる場合も多くあります。

オール電化の電気代が高いと言われる理由は、以下のとおりです。

• 従来のガス代が電気代として反映されている
• 電気代自体の値上げ
• 昼間に電力を多く使っている
• 古い電化製品を使っている
• 家の断熱性・気密性が低い

従来のガス代が電気代として反映されている

オール電化では、給湯・調理などのエネルギーがガスから電気に置き換わります。

そのため、従来のガス代が電気代に上乗せされる形となり、「電気代が高くなった」と感じやすくなります。

光熱費全体で見ると、むしろお得になっている場合もあるため、一度確認することが重要です。

電気代自体の値上げ

近年の電気代の上昇は、国際情勢など外的要因が大きく影響しています。

ウクライナ情勢や原油価格の上昇、世界的なインフレなどにより、日本国内でも電気代が高くなっている状況です。

最近、オール電化にした方が「オール電化は電気代が高い」と感じているのであれば、電気代自体の値上げが影響している場合があります。

昼間に電力を多く使っている

オール電化向けの電力プランは、夜間の電気代が安く、昼間の電気代が高めに設定されています。

昼間に電化製品を多用する生活スタイルでは、結果として電気代が高くなります。

古い電化製品を使っている

古い電化製品は、最新機種と比較して消費電力が高いです。

特にエアコンや冷蔵庫などは、消費電力が大きく、10年以上前の製品を使用している場合は、電気代が高くなります。

家の断熱性・気密性が低い

住宅の断熱性や気密性が不十分な場合、冷暖房効率が悪くなり、電気の使用量が増加します。

特に冬場は、暖房を入れても熱が外へ逃げやすく、消費電力が大きくなり、電気代が高くなります。

鬼丸ハウスでは、断熱性能で国の基準を大きく上回る『断熱性能等級5』を超える住まいを提供しています。

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

オール電化の電気代を抑える工夫

オール電化の電気代は、設備や生活スタイルの見直しによって十分に抑えることが可能です。

オール電化の電気代を抑える工夫は、以下のとおりです。

• 夜間に家事を行う
• 電力会社や料金プランを見直す
• 電化製品の使い方を見直す
• 省エネ性能の高い製品を選ぶ

夜間に家事を行う

オール電化向けの電気料金プランは、夜間の電気単価が低く設定されています。

そのため、夜間に家事を集約させることで、1日の電気使用量は変わらなくても、電気代を抑えることが可能です。

洗濯機・乾燥機の使用や食器洗い乾燥機の使用は、夜間に回しやすい家事です。

生活リズムに無理がなければ、夜間に家事を行うことをおすすめします。

電力会社や料金プランを見直す

契約している電力会社や料金プランによって、電気代には大きな差が出ます。

オール電化向けの専用プランを提供している会社もあるので、複数の電力会社や料金プランを比較し、電気代を見直しましょう。

電化製品の使い方を見直す

電化製品の使用方法を少し工夫するだけでも、年間の電気代は大きく変わります。

特に消費電力の大きいエアコンや冷蔵庫などは、無駄な稼働を避けることで節電効果が期待できます。

【電化製品の使い方の見直し例】

• エアコンの設定温度を、夏は28度・冬は20度に設定する
• 定期的にエアコンを清掃し、冷暖房効率を高める
• 冷蔵庫の詰めすぎを避け、効率的に冷やす
• 家族団らんの時間を増やし、電力の使用場所を限定する
• 待機電力がかかる電化製品の主電源をこまめに切る

省エネ性能の高い製品を選ぶ

古い電化製品は消費電力が高く、性能も現在の基準に比べて劣る場合があります。

買い替えのタイミングで省エネ性能の高い製品を選ぶことで、電気代の削減が期待できます。

オール電化で電気代を抑える家づくりのポイント

生活スタイルの見直しで電気代を抑えることも重要ですが、住宅そのものの設計や設備選びも重要です。

オール電化で電気代を抑える家づくりのポイントは、以下のとおりです。

• 高断熱・高気密住宅にする
• 間取りと家事動線を工夫する
• 太陽光発電と家庭用蓄電池の導入を検討する
• オール電化を前提とした設備選定を行う

高断熱・高気密住宅にする

断熱性と気密性を高めることで、冷暖房の効率が向上し、必要な電力量を抑えることができます。

冷暖房効率は、電気代に大きく影響するため、断熱性能は重要なポイントです。

高断熱・高気密住宅は、外気の影響を受けにくく、少ないエネルギーで快適な室温を保てるため、オール電化との相性が良い住宅性能といえます。

家づくりは、高断熱・高気密住宅を得意とするハウスメーカーに頼むと安心です。

こちらの記事で、ハウスメーカーの選び方について解説しています。

〈関連ページ〉「ハウスメーカーは結局どこがいいのか」は大手・中堅・工務店を比較して決定｜やめた方がいい選び方も紹介

間取りと家事動線を工夫する

効率的な間取りや家事動線は、電気使用量の削減につながります。

水回りを集約することで、調理や洗濯を効率的に行うことができ、電化製品の無駄な稼働時間を減らすことができます。

こちらの記事で、家事動線の良い間取りについて解説しています。

〈関連ページ〉家事動線の良い間取り実例｜洗濯が楽になるランドリールーム・ファミリークローゼットの間取りアイデア

太陽光発電・家庭用蓄電池の導入を検討する

太陽光発電を導入することで、昼間に自宅で発電した電力を消費できるため、電気代の削減が可能になります。

家庭用蓄電池を併用すれば、夜間や停電時にも電力を使用できます。

太陽光発電や家庭用蓄電池は、初期費用やメンテナンスコストがかかるため、それらの費用と節約できる電気代を比較することが重要です。

補助金を活用できる場合もあるため、太陽光発電や家庭用蓄電池を導入する際は、事前にハウスメーカー等の担当者に相談しましょう。

こちらの記事で、家を買う時の相談先の選び方について解説しています。

〈関連ページ〉家を買う時の相談先の選び方｜メリット・デメリットやスムーズな準備方法も解説

オール電化を前提とした設備選定を行う

オール電化の家づくりにおいては、オール電化に適した高効率な設備を導入することも重要です。

住宅性能と設備の特性が一致していることで、無理なく省エネが実現できます。

【オール電化住宅の主要設備】

• エコキュート：空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯器。少ない電力で効率的にお湯を供給できる
• 床暖房：足元から部屋全体を温める暖房方式。エアコンと比べて乾燥やほこりの巻き上げが少ない
• IHクッキングヒーター：電磁誘導によって発熱させる調理器具。安全性が高く、表面がフラットで日々の掃除が容易

福岡都市圏及び北九州・山口下関エリアでマイホームを検討中の方は、『鬼丸ハウス』へお問い合わせください。

ご家族のご要望に応じて、柔軟なプランを提案いたします。

まとめ

3人家族の電気代やオール電化とガス併用の比較、オール電化のメリット・デメリット、オール電化の電気代が高いと言われる理由などを紹介してきました。

「オール電化は電気代が高い」と思われがちですが、3人家族の場合、光熱費全体で見ると、ガス併用よりお得になるケースがあります。

3人家族でオール電化住宅を検討する際は、電気代や設備の特徴を正しく理解し、ご家族の暮らし方に合った選択を行うことが大切です。

今回紹介した情報が、ご家族にとって納得のいく住まいづくりの参考になれば幸いです。